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2004年6月26日(土)【3日目】

今日は朝からしとしとと雨降り
8:30am朝食
10:00amサウスフィールド駅着 無料シャトルバスで会場へ行く。今日は、第1コートでの試合を観戦予定。しかし、全コート、シートカバーが、被せられている。

No13コート 第1コート指定席券

アテネオリンピックまであと45日。ちょうどこの日、雨の降る中、ウィンブルドンセンターコートの観客席から、最初の走者、イギリス元陸上選手ロジャー・バニターさんに聖火が灯され、オールド・イングランドテニスクラブ前で、今年こそはイギリスにウィンブルドンタイトルを!と期待が高まるティム・ヘンマンへ渡され、そのまま会場内を走った。
そのあとには、1977年ウィンブルドン女子シングルスで優勝し、現在もイギリスBBCで解説している、バージニア・ウェードさんが、ゲートで聖火を受け取り、ロンドン市内へと。
各コートの試合予定の表示ボード。
 会場内に何か所かある。 どの試合がどのコートで行われるか、一目でわかる。
 隣にトーナメント表もあり、結果が出次第表示されるようになっている。(はしごはそのため)
モニターも何か所かあり、行われている試合の中継や途中経過を、随時知ることができる。
TOPページのコート画像はこのカメラで撮ったもの
クレーンカメラ

けっこうご高齢な女性がマイシャンパン、マイグラスをテーブルの上に出し、イチゴを入れて静かにそして、優雅に飲んでいる

こちらの人たちは、雨が何時間も降り続いても帰ろうとせず、ゲームの再開を待つ。
雨が降っていようが、その時々、自分流の楽しみ方とスタイルを持っている。それが様になっており、かっこ良い。ワインやシャンパンを手に盛り上がり、文字どおり、お祭り、ピクニック気分になっている。
食事、買い物などで時間をつぶす
イギリスでもっともポピュラーなファーストフード。フィッシュアンドチップス
フィッシュは白身の魚に小麦粉と卵をこね混ぜたこね粉をつけたっぷりの油で揚げたもの
チップスは棒状に切ったジャガイモをこれまたたっぷりの油で揚げてたもの

本来は脇役として少し彩りを添えるだけの雨が主役

19面ある試合コートにそれぞれ待機している、今大会で登場回数から言えば表方となったカバーパースンたちは、雨がポツリと少しでも降ってきた時、大切な芝が傷まないように、コートの脇に置いてある巨大なビニールシートをすばやく確実にコートの上にかぶせ大活躍。
ということで、頻繁にビニールシートをかぶせるために現れる、カバーパースンの仕事ぶりを紹介しようと思う。
この作業は、なんと5秒ぐらいの早業だ。試合も面白いが、この作業を見るのもなかなか面白い。数人の息があわないとうまくいかない共同作業だが、時には(今回一人いたが)ビニールシートを引っ張っている最中にころんでしまい、シートの下に埋められてしまうカバーパースンもいる。すごく惨めそうだ。
コートにビニールカバーがかけられると、観客はそれぞれストロベリー&クリームを食べたり、パブに一杯飲みに行ったりと、思い思いの時間を過ごしているが、雨が止みそうになると、あっという間に戻って来て席につき、いっせいに手拍子やウェーブを始める。というのも、「雨が止んだから、ビニールシートを片付けて早く試合を再開して」という催促だ。
そして、その手拍子やウェーブの中、カバーパースンが登場すると、どっと、歓声が上がり、そして、その大歓声の中、ビニールシートの片付けが始まる。この作業もあっという間だ。
今日はこれらの繰り返しで、何回も見すぎると、又かと言う思いで、だんだんと歓声も少なくなる。
6:30pm一試合も行われないまま今日のすべての試合はキャンセルと決まり長い1日は終わった。

カバーパースン活躍スライドショーはこちらをクリック

No1コートで隣同士になった広島からやって来た新婚さん。話を聞くと我々同様、旅行会社「フライト」に旅行を手配してもらったのだそうだ。
長い1日は終わった サウスフィールド駅

今年のウィンブルドンはここまで一試合も行われなかった日が2日目になった。
118回目を迎えたウィンブルドンだが、ミドルサンデーに試合をやるのは3度目だそうだ。また、新たに歴史に刻まれることになった。このミドルサンデーというのは、14日間ある大会期間中の1週目と2週目の間の日曜日。この日は試合がまったく無く、選手もスタッフも丸一日2週目の英気を養うための、完全休養日だ。
このミドルサンデーを終えると選手も緊張感が高まり、ようやく戦いは後半本番を迎える。

ホテルが火事!?
ウィンブルドンの会場から帰り、眠っていると、午前1時近くに突然けたたましい火災報知機の音が鳴り響き、「何事か」と、ロビーへ行くと、ホテルの玄関には宿泊客であふれている。そして、まもなく消防車が3台到着。しかし、火の手も、煙も、どこにも無い?
そのうち10分ぐらいで音は鳴り止んだがホテルからの説明は一切無し。
今までの事は夢だったのだろうか、それとも避難訓練?
結局は、単なる誤作動だったようだ。