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最近、私は結婚当時より離れていた生まれ育った土地に、再び住まいを戻し生活している。職と住とが一つ家になり、通勤という煩わしさが無くなった半面、屋外へ出ることなく一日が過ぎてしまう事もしばしばだ。 そんな折、50ccレジャーバイクシリーズ「モンキー」「ゴリラ」に続き1969年にデビューして爆発的人気となった名車「ダックス」が、リバイバルバージョンとして限定発売されるという事を聞きつけ、早速購入した。まだ子供だった1958年当時に、HONDAから軽量バイクの「スーパーカブ」が発売された時、鮮烈な印象を受け強い憧れをもっていたものだった。 休日になるとさわやかな初夏の日差しと心地よく吹き抜ける風を全身に受け、 映画の「イージーライダー」気分でアクセルをいっぱいふかし「颯爽と!」とはミニバイクではいかないが、ブルブル、コトコトと 生まれ育った家の周りをあちこちと駆け巡っている。 さて、自転車に乗って遊んだ少年期を少し回想してみよう。 朝、早起きをし眠たい目をこすりながらグラブをハンドルに通し、スポークの間にボールを挟んで野球をしに行ったサッポロビール第2工場隣の精麦野球場。@ABC 今、思い起こすと気持ち良くプレーできたのは、付近一帯にあったホップ畑のその香りのせいだっただろうか? このころからビール好きの私が培われていたのだろう。 また、正門DEからではなく自分たちだけが知っている柵の穴Fをくぐり抜け、 お気に入りの山ぶどうの蔦にぶら下がり、ターザンのように飛び越えて遊んだ北大植物園の澤地G。 今は水枯れているが、失敗して落ち、ずぶ濡れになって帰り母に怒られた事もしばしば。 そして、「亡霊が出るらしい」といううわさを聞いて、早速懐中電灯片手に勇んで探検に出かけたが、 恐怖心からか途中まで入ると、黒く澱んだ水の中に人の顔が見えたような気がして夢中で引き返してきた赤レンガ庁舎横にあった防空壕。HIJ など、思い起こせばいろいろあってきりがない。 時代の変化に伴い当時の姿は一変しているが、ちょっと仲通りに入ると何十年も変わらぬ風景を依然と残しているところもある。 私は「ダックス」にまたがり、息子は自転車に乗って、「ガキの頃」の青春を訪ね、 そして再び思い出を創りに気の向くまま、のんびりと走っている今日この頃である。 |
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定点撮影 ※画像をクリックすると大きくなります | ||||||
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自宅付近建物の変化 |
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2014年(H26) |
2017年(H29) |